小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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中国歴史 南宋
田中 芳樹
発売日:1998/07
価格
でも田中芳樹は一流ストーリーテラー
12世紀中頃、中国宋王朝が南下する女真族の金に抵抗するお話。 いわゆる抗金名将の一人韓世忠の息子である子音が主人公である。 よって、岳飛など、抗金名将のエース的人物は直接は登場しない。 いわゆる漢民族中心の一方的な史観ではなく、女真族の金王朝 からの立場から、その盛衰といったものも良く描かれている。中国史は相変わらず千年一日、なにも進歩が見られないのがよくわかる。 すなわち、名君登場により国は富み、暴君により民は苦しみ、国は傾く。 千年以上経っても、春秋戦国・秦・漢時代と基本は同じ。 中国史は面白い。しかし、虚しい。

十二世紀半ばの中国。宋は女真族が興した金に敗れ、屈辱的な平和条約を強いられた。さらに、政変によって金の新国王となった完顔亮に、再侵略の動きがあることが判明。宋皇帝高宗の命により、勇武知略の若き文官子温は、女将軍の異名をとる母梁紅玉と共に金に潜入した。60万の金軍と対峙する子温と宋の忠臣英傑たち…。長江を舞台に描く歴史スペクタクルの傑作。
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田中 芳樹
発売日:2002/09
価格
亡宋の武将たちの浪漫
崩れゆく国の中で、それぞれの生き様をもって、ある者は運命に従い、ある者は運命に抗い。それでも歴史は流れていく。歴史とは、人と人が織り成す広大な物語であることを改めて痛感します。田中芳樹氏の歴史観を見事に反映した、名作といえるでしょう。歴史物にありがちな、史実を書くのではなく、物語としての圧倒的な存在感、同氏の力量が存分に発揮されています。

江南の地に栄華を誇る大宋帝国に、怒涛の鉄騎・元軍の蹄の音が迫っていた。元はフビライの号令一下、長江を越え、鉄血の海嘯―巨大な津波となって大陸を飲み込んでいく。ついに宋三百年の命脈は尽き、朝廷は都・杭州臨安府を開城、降伏を余儀なくされる。しかし気概ある文官、武将たちは、幼帝を戴いて二千艘の船で南下、宋国再建を誓うが…。時代の激流に抗い、亡国の危機に己を貫いた男たちの群像。
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井上 祐美子
発売日:2002/03
価格
極上です。
中国宋代の短編時代小説集です。中国の時代物が好きなお方は、時代考証がしっかりしているので安心感を持って読めます。時代物はチョット……というお方は、「潔癖」という一編だけでも(ごめんなさい)読んでみませんか。短編として素晴らしい出来です。内容の紹介はネタバレになってしまいそうなので避けますけれど、時代物とかそういうことは全く関係なく会心作です。思わずニヤリとさせられる巧さがあります。

靖康の変の折、北へ連れ去られた宋の皇族の一人、柔福帝姫を名乗る美女が都へ現れた。北遷されたときの年齢は十歳を少し出たばかり。十年の時を経て面影は残るが確証がない。見極めの決め手となったのは…。表題作「公主帰還」はじめ、宋代の中国を舞台に描く、読む楽しみ溢れた短篇小説の佳作七編を収録。
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井上 祐美子
発売日:2002/09
価格
秦檜伝
 近年、創作の題材として多く採り上げられるようになった南宋時代を舞台とした冒険活劇である。著者は神戸大教育学部を出た後に執筆活動に入った人物で、抑制の利いた文体とよくリサーチされた文物描写が売り物。田中芳樹による中国史アンソロジーで広く知られるようになった一群の女流作家たちの一人でもある。 本作の舞台は岳飛の刑死後の南宋の帝都・杭州臨安府。水運を商う豪商の一家が宮廷の陰謀に巻き込まれるというお話。主人公側の人物造形には「桃花源奇譚」からの使い回し的なものが散見されるが、おそらく著者が最も力を入れているのは敵役である秦檜の描写であろう。田中芳樹が「岳飛伝」を現代日本語訳したこともあって秦檜という人物は日本でもなかなかの悪役として名が売れつつあるが、著者は岳飛の入れ墨「尽忠報国」をキーポイントとして、時代を飛び越えた近代ナショナリズム的思考を持ってしまった人物として岳飛を設定し、そこから逆算して興味深い秦檜像を構築している。たしかに岳飛の英雄イメージの源泉は民族ナショナリズムなのであるから、著者の突っ込みは鋭い。 願わくばそこから南宋時代に近代的な意味でのナショナリズムが可能であったかどうかを考察するという方向で物語を展開してもらえたら、岳飛と秦檜の対比はより面白いものになったと思うが、この分量でまとめることを考えれば全体と個の対立(合成の誤謬)、というレベルで納めているのもまたやむなしか。まああまり難しいことを考えなくても楽しく読める良質のエンターテインメントである。上海・杭州・蘇州方面へ旅される予定がある方に特におすすめ。 

読む楽しみ満載 痛快!中国武侠小説 南宋の都、臨安を舞台に巨魁・秦檜に挑む二貴公子の活躍を活写! 臨安で漕運(そううん)(水運業)を営む夏家の二貴公子・風生(ふうせい)と資生(しせい)。年は若いが思慮にとみ「少爺」と呼ばれる風生と、闊達で真直ぐな資生は、強い信頼で結ばれた従兄弟同士である。 名将・岳飛(がくひ)を陥れた巨魁・秦檜(しんかい)、風生を慕う臨安随一の妓女・王雲裳(おううんしょう)など魅力的な登場人物を配し、壮大にして繊細に描く武侠小説の傑作!
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