小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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中国歴史 清 戊戌の政変
浅田 次郎
発売日:2004/10/15
価格
ファンの怨み買うこと覚悟で、あえて苦言(ネタバレ少々)
 浅田次郎は、エッセイ数冊と「地下鉄に乗って」を読んだことがあるだけだった。エッセイは楽しめたけど、「地下鉄〜」はコレデモカ、コレデモカと涙腺を刺激してくるあざとさが苦手で、それ以降手が出なかった。でも、唯一気になっていたのが、傑作の評判高かったこの作品。文庫化を機に、思い切って読んでみた。ナルホド面白い。一気に読み終えた。他の人にも薦めよう。 でも、どこを見ても賞賛・賞賛なので、「・・・ちょっと待って。瑕がないわけじゃないゾ」と思い、嫌われること覚悟で文句をつけてみたい。思いつくまま。 物語の前半と後半が、やはりうまくつながっていない。前半は梁文秀と春児の出世物語を追う構成だが、そこで組み立てられた2人のキャラクターが後半で生かされているとは思えない。ヤクザな梁文秀が状元で進士になるまでの話は一種のピカレスク・ロマンの味わいだが、後半の彼はピカロどころか憂国のマジメ人間。というより、強烈なキャラたちに埋もれて、存在感薄れまくり。春児にしても、役者として西太后に取り入るまでは、これもピカロの成り上がり物語なんだが、宮中に入り込んでからはイエス様になっちゃう。何がどうしたんだ! 舞台回しの女占い師・白太太。面白いキャラだとは思うけど、登場の仕方がかなりご都合主義。要のところでどこからとなく現れて、重要な予言をし、物語の行方を方向付ける。特に梁文秀の命乞いをするところ、そしてその命乞いがアレヨアレヨと成就する展開は、アレアレ?っという感じ。それに白太太は嘘の予言をしない設定になっていて、それは予言を口にしている間は我を失っているからという理由付けもされるのだが、だったら春児のときだけ、どうして嘘がつけたんだろう。 西太后のキャラも、私としてはあまり説得力を感じなかった。プライヴェートな会話はあまりに蓮っ葉で、そこらのネエチャン。しかもろくでなしの昔の恋人の甘言さえ見抜けない女が、清朝の滅亡の苦悩を一人背負っているというのは、ウッソーの世界。王朝の滅亡を成就するために敢えてする悪行の数々って、そんなの必要ないんじゃない? ま、言い出すとキリがないのでこの辺にします。怒らないでください。付け足しみたいですが、李鴻章の人物造詣は魅力的でした。

極貧の少年に与えられた途方もない予言 そこに「希望」が生まれた 魂をうつベストセラー大作待望の文庫化! 汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた2人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作! もう引き返すことはできない。春児は荷台に仰向いたまま唇を噛んだ。満月に照らし上げられた夜空は明るく、星は少なかった。「昴はどこにあるの」誰に尋ねるともなく、春児は口ずさんだ。声はシャボンのような形になって浮き上がり、夜空に吸いこまれて行った。途方に昏(く)れ、荒野にただひとり寝転んでいるような気分だった。「あまた星々を統べる、昴の星か……さて、どこにあるものやら」老人は放心した春児を宥(なだ)めるように、静かに胡弓を弾き、細い、消え入りそうな声で唄った。<本文より>
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浅田 次郎
発売日:2004/10/15
価格
西太后と紫禁城
西太后とはどんな人だったのだろうか。そして中国皇帝の権力とは以下ほどのものであったか。西太后については、とかく化け物のような喧伝がなされておりすこぶるイメージは悪い。しかしどうも中国王朝文化の習慣が理解出来ない当時の列強諸国がプロパガンダとして用いたイメージのようである。中華思想とは宇宙の真ん中という意味でその最大権力者が中国皇帝である。西太后は、権力を私物化するために政敵の命を奪っていった非道の人なのか、それとも清朝末期、蹂躙される中国を支えるつわものであったのか。西太后の「人」に迫ってゆく第2巻であった。春児がついに西太后にお目通りする名場面もあり、一気に読み進められた。中国への思いが高まること請け合い。中国に関心のある方にはお勧め。

若きエリートが志す新しい時代 その前に「試練」が立ちはだかる 一気読み必至の歴史的傑作全4巻同時刊行! 官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀(ウェンシウ)。一方の春児(チュンル)は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。この時、大清国に君臨していた西太后(シータイホウ)は、観劇と飽食とに明けくれながらも、人知れず国の行く末を憂えていた。権力を巡る人々の思いは、やがて紫禁城内に守旧派と改革派の対立を呼ぶ。
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浅田 次郎
発売日:2004/10/15
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列強と中国分割
全4巻で描かれる清朝末期の中国。後半に入り、日清戦争の勝利で西洋列強の仲間入り(又は競争相手)を果たした日本も加わっての中国が切り刻まれてゆく様子が描き出される。租界地を拡大し、中国の中に自国の領土を拡大してゆく姿は、他国蹂躙以外の何物でもない。そういう中で中国を守り抜こうとする人達の活躍が胸打つ。中でもイギリスと香港租借を巡って李将軍が登場するシーンは名場面。香港が何年か前に中国に返還されたが、その交渉が描き出される。99年(99とは永遠の意味と説明し)という今から見れば遥か彼方だが99年後の人から見ればそれ程昔ではない期間を貸し出すという5000年の歴史を持つ人達の知恵を振り絞った防衛が行われた。主人公達も階位が上がり、歴史的人物の間に入って活躍をし始める。著者の作品に共通するリズミカルな文章であっという間に読み進められるのが良い。

慈悲深き女帝が護る旧世の栄華 憂国の「熱情」は奔流となってほとばしる 疾風怒濤の面白さ。物語はいよいよ佳境へ! 落日の清国分割を狙う列強諸外国に、勇将・李鴻章(リイホンチャン)が知略をもって立ち向かう。だが、かつて栄華を誇った王朝の崩壊は誰の目にも明らかだった。権力闘争の渦巻く王宮で恐るべき暗殺計画が実行に移され、西太后(シータイホウ)の側近となった春児(チュンル)と、改革派の俊英・文秀(ウェンシウ)は、互いの立場を違(たが)えたまま時代の激流に飲み込まれる。
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浅田 次郎
発売日:2004/10/15
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壮大な歴史
何気なく買った本がとても面白かった。1から4まで一週間もかからずに読み終えてしまった程です。1997年の香港返還との繋がりが面白く思います。ただ最初の頃の物語の展開があまりにも広がりすぎてしまい 蒼穹の昴の印象が少々弱くなってしまっているように感じます。中国の歴史には興味があります。このように引き込まれて読み進める作品にまた出会えることを望みます。

運命に立ち向かい生きる道を切り拓くすべての夢見る人に捧げる「賛歌」 読めば勇気が湧いてくる感動巨編完結! 人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児(チュンル)を、文秀(ウェンシウ)を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結!
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