小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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中国歴史 春秋
宮城谷 昌光
発売日:1995/09
価格
楚の荘王を堪能せよ
宮城谷作品を読んだ2冊目がこれでした。躊躇なく人に薦められる本です。宮城谷さんのすごいところは、登場する名君が(皮肉ではなく)本当に『名君』らしく描かれているところです。つまり、読む者をして、この主君に仕えることの感動を読者にも味あわせてくれるとともに、優れた主君を得た臣下の心の感動や震えを我が事のように読み手に感じさせるところだと思います。私にとってこの本は、楚の荘王と、彼に関わりを持つ者達の物語なのでした。

中原の小国鄭は、超大国晋と楚の間で、絶えず翻弄されていた。
鄭宮室の絶世の美少女夏姫は、兄の妖艶な恋人であったが、
孤立を恐れた鄭公によって、陳の公族に嫁がされた。
「力」が全てを制した争乱の世、妖しい美女夏姫を渇望した男たちは次々と…。
壮大なスケールの中国歴史ロマン、直木賞受賞作。
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宮城谷 昌光
発売日:1995/09
価格
宮城谷氏を世に出した作品
古代中国歴史モノを初めて商業ベースに載せた作品といっても差し支えないと思います。この後暫く氏がこの分野で独占状態を続けますが、それは取りも直さず、この作品の主人公夏姫で得た美女の表現方法が後押ししていると思います。また、この後の作品でも時どき夏姫が出てくるのがうれしいですね。

歴史と人間の拮抗、気品高い中国古代ロマン。 覇権を奪いあう諸王たちの中から、楚の荘王が傑出してきた。夏姫を手中にして逡巡した楚王は、賢臣巫臣(ふしん)に彼女を委ね、運命の2人が出会った。興亡激しい乱世に、静かに時機を待った巫臣は、傾国の美女を、驚くべき秘密からついに解き放ち、新しい天地に伴うのであった。気品にみちた、長編歴史小説。全2巻。
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宮城谷 昌光
発売日:2003/03
価格
宋の宰相
宋といっても、殷、周、秦、漢、隋、唐、宋、元、明・・・などと、学生の頃に覚えた中国の主な国名の宋ではありません。秦の前にあたる春秋時代、その小国の一つである宋という国、その国の宰相である華元という者のお話です。他の宮城谷昌光氏の作品と比較すれば、主人公の華元はそういう英雄、豪傑とはかけ離れているかもしれません。出目で太鼓腹という容姿であり、決して美男という訳でも無い。何事に対しても礼をもって接する。たとえそれが戦争であっても、国の行く末を左右することであっても。この宰相が、どの様にして国を護って行くのか。その辺りに読み応えがある様に思われます。

争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得る―。乱世にあって自らの信念を曲げることなく、詐術とは無縁のままに生き抜いた小国・宋の名宰相、華元。名君・文公を助け、ついには大国晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯を、さわやかに描く中国古代王朝譚。司馬遼太郎賞を受賞した名作
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宮城谷 昌光
発売日:2003/10
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礼の宇宙
泥沼の政争のなかで、硬軟自在に正しさを貫こうとした子産の物語。礼が単なる礼儀を越えた理想として描かれている。大半は出口のない泥沼の政治状況が活写されているので、読んでいる方もつらくなってくる。しかし、最終章「礼の宇宙」において、子産の撒いた種が大輪の花を咲かせる様は圧巻。涙なしには読めません。

信義なき世をいかに生きるか 孔子に敬仰された賢相・子産と武にすぐれたその父・子国。父子2代にわたる勇気と徳の生涯を辿る珠玉の歴史叙事詩! ──哀れな国だ。 子産の目は憂色にみちている。君主の時代が終わり、大夫たちが主権を争う春秋時代のなかば、中原の小国・鄭は晋と楚という2大国の間で向背をくりかえしていた。いまや民は疲弊し、国は誇りを失おうとしている。乱世の戦場にあざやかな武徳をしめす名将・子国の嫡子に生まれ、この時代最上の知識人となる子産は、信義なき自国の悲哀をみつめながら波蘭の人生へと踏みだしてゆく。
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宮城谷 昌光
発売日:2003/10
価格
若干トーンダウンか?
前半に続きいよいよ子産が時代の表舞台に出てくる後半ですが、本人が至って秀才肌な為か、本国がこうもりの様に煮え切らない情勢のためか、面白いことは面白いのですが若干内容にのびやかさが無いのが少し残念でした。上下巻通して読んだ感想としては、もちろん満足感があるのですが、後半どちらかというと子産の描写が優秀な政治家(官僚?)像に終始している部分が、上巻の子供時代の描写に比べトーンダウンしているように感じました。

吉川英治文学賞受賞作 信義なき世をいかに生きるか 感動をよぶ歴史叙事詩 謀叛に巻きこまれ、子国は果てる。3年の長きにわたり喪に服した子産はその後、苛烈なる改革者にして情意あふれる恵人として、人を活かす礼とは何かを極め、鄭と運命をともにしていく。時代を超えることばをもった最初の人・子産とその時代を、比類なき風格と凛然たる文体で描く、宮城谷文学の傑作長編!
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海音寺 潮五郎
発売日:1974/02
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不朽不撓不屈の傑作
過去と故郷を棄て、新天地で自由に生きようとする孫武。全ては自分の趣味の為に。過去に囚われ、死んだ父兄を想う伍子胥。全ては復讐の為に。こういった『対比』は海音寺作品の典型であり、本作はその真骨頂でもあります。作中で伍子胥が孫武に語る「許由」(古代中国伝説上の偉人。卓越した為政者でありながらそれを世に活かすことを忌んで隠遁。道教ではそれを高く評価して一神に据えた《申公豹と統合して》)観は、それだけで本書を一読も二読も価値あるものにしています。要約させていただくと「天が人に才を与えたのは、その人をして世を救わしめるため。それを、わが身可愛さに隠遁などして、何の徳でしょう」といったことですが、このくだりは是非、ご自身の目で味わって頂きたい。他にも、戦争や人生にまつわる著者の哲学が鏤められた傑作です。

“兵法とは究極には己れに勝つこと”呉楚の確執が続く古代中国。卓越した戦略家的素質と隠者的性格を合わせ持つ孫武と、復讐に憑かれて生涯を賭ける伍子胥の生き様。骨肉相食む戦乱の世の諸王・将軍・刺客等人間群像を、「春秋左氏伝」「呉越春秋」「史記」から掘り起こし、独自の解釈のもと鮮やかに甦らせる。
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井上 靖
発売日:1995/11
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泣きそうでした。
確かにちょっと展開がだらっとしているところもあり、最近のばんばん展開する読み物に慣れている私にはつらい部分がありましたが、孔子の人間愛みたいなものがすごく胸に迫りました。周囲の弟子達の孔子に対する敬愛も。

二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。
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