小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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中国歴史 春秋 晋
宮城谷 昌光
発売日:1996/09
価格
偉大なり宮城谷師
 中巻で、主人公重耳の師である卜偃が、占いの結果についてこう説明するくだりがある。 「・・・晋は辺土の侯国で、国が乱れれば、必ず大国の干渉や指導を受けることになる」ゆえ、国が乱れても滅亡はない、と。鈍いわたくしはこれが何を意味するのか長い間気付かなかった。 ところが、「老人や女性などIQの低い層」に郵政民営化を宣伝し、党首討論では野党からの質問を無視し続け、反対派には刺客と称して政治の素人女性を送り込む、などと有権者をバカにし続けた党が何と憲法改正に必要な議席数を確保し大勝してしまった。 ついに日本国民は、自分たちがバカにされ切っていることすら、楽しむようになってしまったのか、と意気消沈していたわたくしに、この宮城谷師の何気ない一文が響いたのである。そうか、この「大国に挟まれた辺土の侯国」とは、晋ではない、わが国のことか・・・ ヘタに改憲しようとしても、米帝と中帝が必ずわが国に「教育的指導」をしてくるに違いない。この一文はまさにそのことを示唆しているのだ、ということが了解されたのである。 宮城谷師、偉大なり。 もちろん、ふつうの歴史小説として一級品であることも付け加えるまでもないでしょう。「三国志」の完成が待ち遠しいですね。

黄土高原の小国曲沃(きょくよく)の君主は、器宇壮大で、野心的な称(しょう)であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼(よく)を滅ぼして、晋を統一したが……。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国ぐに。躍動感溢れる長編歴史小説全3巻。。
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宮城谷 昌光
発売日:1996/09
価格
晋の献公、詭諸の巻
中巻になり、晋国外の敵よりも内部の敵というものが克明に描かれるようになる。親を想い続け善を尽くす申生と重耳、それに対して徐々に悪を出し始める詭諸と夷吾に自分も世界に引き込まれる。そして、その対極となる者たちに予想もしない結末がやってくる。そこには家族として、親として、子として、そして教育者や臣下としての色んな側面が見えた気がする。さまざまなことをこの本と共に考えることは、大切だと思った。

称(しょう)の孫重耳(ちょうじ)は、翼攻めに大功をたてた。雄偉な体躯の心穏やかな公子で、狐氏(こし)から妻を娶り、その一族の厚い庇護を受けていた。称の死後晋の君主となった詭諸(きしょ)は、絶世の美女驪姫(りき)に溺れ、奸計に嵌まって重耳たち公子を殺そうと謀る。逃れ出た重耳と家臣たちの、辛酸の日々。晋の国内は大きく乱れて……。(全3巻)
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宮城谷 昌光
発売日:1996/09
価格
最高傑作
宮城谷氏の著作の中ではやはりこれを挙げたい。前半のこれでもか!の苦難の日々、そしてこの巻での成功、そのバランスが取れており、作品としての構成力も優れている。登場人物も魅力的であり、主人公であるはずの重耳よりも魅力的な人物が多数いる。そして文公と言う日本ではかなりマイナーであった人物を(桓公は結構知られてたのだが)、これだけメジャーにした功績は非常に偉大である。

春秋随一の名君重耳の壮大な生涯を描く傑作。 晋の内乱が鎮静し、重耳の弟夷吾(いご)が素早く君主に納まったが、軽佻不徳に人心は集まらず、重耳の帰国が切望された。刺客の魔手を逃れながら、飢えと屈辱の、19年1万里の流浪の末、ついに重耳は晋を再建し、やがて中国全土の覇者となった。──春秋随一の名君を描く、芸術選奨文部大臣賞受賞の名作。全3巻。
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