小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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中国歴史 春秋 晋
宮城谷 昌光
発売日:2004/12
価格
想像力豊かに描いた春秋時代の物語
 宮城谷昌光は中国古代に関する豊富で学問的な知識も持ちながらも、彼の小説は単に考古学的で電気的な興味を満たすものではない。重耳という以前の作品で描いた主人公の周辺人物の物語なのだから、細かな事実の語りが豊かなのは当然だとしても、伝説的な人物介推との偶然の出会いや、この本の主人公・士会の妻が本当は周の王女かもしれないという空想を差し挟むあたりなど、歴史的な事実に隠れる予想外の人生の不思議さというものまで語っている。彼の物語がおおむね非常に真面目な思想で貫かれていながらも堅苦しいものにならずに、おおらかな雰囲気まで漂わせているのは、そうしたエピソードによるところが大きいと思う。 士会という人が主人公でその実直な生き様には感歎させられるが、彼以外の様々な登場人物にも作者による人物評が添えられており、読者は多くの人物の生き方を比較しつつ味わえる。おかげで、人の人生を生きるという小説が本来もっている醍醐味を存分に楽しめることが出来る。文字もほどよい大きさで読みやすい。

中国・春秋時代の晋。没落寸前の家に生を受けた若者・士会は、
並外れた兵略の才と知力で名君・重耳に見出され、混迷の乱世で名を挙げていく。
生死を無意味にしないために人はなにをすべきか。勇気の本質とは―。
苦難を乗り越え、宰相にまで上り詰めた天才兵法家の
あざやかな生涯を格調高く描いた古代中国傑作歴史小説。
あまなつ同じレイアウトで作成


宮城谷 昌光
発売日:2004/12
価格
感動とため息と。
士会の魅力とはなんであろうか。戦場での兵法家としての才能はもちろん、それを包む徳が士会にはある。家臣らにも非常に人間らしく接し、自然に教育を行っている。私自身、士会の下で働きたいと思うような、理想の上司像を思い浮かべた程である。そしてその最大の魅力は自分に正直な性格であろう。しかしそれを貫き通す意志は並大抵のものではないはずである。晋から秦へ亡命したときも、君主、諸侯の才に恵まれていない晋に呼び戻されたときも、士会は自己の正義の道を歩き続けた。しかもその行動全てががすがすがしい。また、いつも思うが宮城谷さんの作品にはため息が出るばかりである。舞台が紀元前のものだということを忘れてしまうほど、生き生きとした描写は一体なんなのだろうか。兵法ひとつとっても、次は何をするのだろう?というはやる気持ちが抑えられない。上下巻合わせ、一気に読ませる力のある作品であった。

「礼をおこたった晋は欺瞞の国になる。」
苦悩の果て、覇権争いに乱れた祖国を離れ秦に亡命した士会は、
君主に重用され平和な日々を送る。
しかし、危難にある晋からの使者が再び士会のもとを訪れる―。
徳を積み、知謀の限りを尽くして国を救った天才兵法家の一生を、
多彩な人物が息づく古代中国に描きだした傑作歴史長編。
あまなつ同じレイアウトで作成


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