 谷 恒生 発売日:1998/10 価格 
「俺は必ずこの腐りきった大唐帝国を倒してみせる!」咸通八年(八六七)春、
再三の科挙(官吏試験)挑戦に敗れた青年黄巣は、決意を秘めて帝都長安を去った。
折しも王朝は塩専売による暴利を得て、民衆への圧政は頂点を極めていた。
武道の嵩山・少林寺で荒行を修めること七年、
ついに黄巣は盟友王仙芝と共に蜂起した。
参謀・武将に元遺唐使の倭人軍師・小野鷹麿、
北方騎馬軍を率いる女傑・愛新覚羅凛、塩賊あがりの武頼漢・朱温ら多士が集結、
六十万に膨れ上がった軍勢は怒濤の如く長安に迫った。
はたして帝国打倒の野望は遂げられるか!
"金色の蝦蟇"の異名をとる巨魁・黄巣の運命は…。
中国史上最大の叛乱を鮮烈に描く、著者渾身の歴史スペクタクル。 |