 エドワード・フォックス 発売日:2005/12/23 価格  飽きのこない緻密さ,フランス大統領暗殺を依頼され、一匹狼としてゼロから着々と準備をすすめていく過程は見ごたえ充分。彼の存在に気付いた当局が、少しずつ少しずつ彼に近ずいていくにつれて高まる緊迫感がたまりらない。 この作品にはBGMがほとんど皆無であることを特筆すべきだろう。生活音だけの「素の映像」がほとんどであるにも関わらず見る者を引きつけて離さない。その点からもこの作品の実力が充分伝わって来る。 リメイクが作られている。映画制作者にとっても魅力あるストーリーである証拠だと思う。白いネコが彼にむかって一声小さく「ニャーン」となくシーンが、主人公の孤独の象徴のようで、いつも心にしみる。
フランス大統領ドゴールの暗殺を請け負った殺し屋ジャッカル(エドワード・フォックス)の行動を詳細に追ったフレデリック・フォーサイスのベストセラー小説を、巨匠フレッド・ジンネマン監督が映画化。原作の味わいを損なうことなく、ドキュメント・タッチの淡々とした、それでいてじわじわと緊迫感みなぎる名人芸の演出をとくと堪能できる、まさにプロ級のプロが作った映画の中の映画。大傑作である。
終始クールにふるまう主人公をエドワード・フォックスがこれ以上にないほどのリアルな演技で魅せきる。また彼を追うフランス司法警察ルヴェル警視役の名優ミシェル・ロンズデールも素晴らしい。両者の息詰まるシーソーゲームが実にスリリングに展開され、観る者を圧倒する。本作の日本公開後、映画ファンの間でやたらとスコープ付きのモデル銃が流行った。( |