小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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フランス歴史 ヴァロワ朝 ジャックリーの乱
佐藤 賢一
発売日:2001/05
価格
一気に読めました。
フランスのこの時代については、殆ど知識がなかったので、それなりに面白かった。歴史知識は、えてして国ごとに別々にしか頭に入っていないので、意外に、別々の国々を横ざしにした「同時代性」を把握することは難しい。歴史小説は、ときとして、そのような同時代性についての知見を与えてくれる。この小説でも、北仏ジャックリーの乱と、北伊チョンピの乱って、言われてみれば、20年しか違わないんだなぁ、と当時が立体的に把握できて、ちょっと嬉しくなった。 歴史小説を読むと、「実際はどうだったのか」と思うことになるが、本文庫の場合、あとがきに本ネタが記載されていて、便利。そこで驚いたのは、この、高校生の教科書にも出てくる有名な農民反乱が、実はジョン・フロワサールの年代記の1ページ程度の記述だけが、資料の全てらしい点。こうしたかすかなかけらのような記述を、日本の高校教科書にも載せるに至ったのは、イングランドのワットタイラーの乱や、イタリアのチョンピの乱、ボヘミアの農民戦争など、この時代に起った一連の乱と関連をもたせる「史学理論」のなせるわざだろうか。いづれにしても、フロアサールの年代記の記述から、1冊の小説を構築した作者の力量は、この作者の著作を読むのははじめてなのだが、歴史小説家として「本物」を感じた。

十四世紀半ばの北フランス。
百年戦争の果てない戦乱に蹂躙され、疲弊しきった農村に一人の男が現れた。
人心を惑わす赤い目を持ったその男・ジャックに煽動された農民たちは理性を失い、
領主の城館を襲撃、略奪と殺戮の饗宴に酔いしれる。
燎原の火のように広がった叛乱はやがて背徳と残虐の極みに達し…。
中世最大の農民暴動「ジャックリーの乱」を独自の視点で濃密に描く、
西洋歴史小説の傑作。
あまなつ同じレイアウトで作成


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