小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
小説などで学ぶ、日本史・世界史トップ | BBS 



 歴史対策
中国歴史
日本歴史
ギリシア・ローマ歴史
フランス歴史
インド歴史
イギリス歴史
ドイツ歴史
アメリカ歴史
朝鮮歴史
北アフリカ・西アジア歴史




♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯♪♭♯

日本歴史 江戸時代 徳川家康2
司馬 遼太郎
発売日:2002/05
価格
善人としての徳川家康伝
徳川家康を題材にとった司馬独特の史伝風小説で、小説としての筋を追う面白さももちろんあるが、日本史からみた徳川家康という人物への評価がそこここに現れていて興味深い。覇王の家、とは徳川家のこと。もし秀吉や信長が覇者であったなら、この頃から世界史に日本が登場していただろう。しかし家康の頭の中は徳川の家を守ること以外には何もなかった。その家康が天下をとった。そのために江戸期270年に渡って日本は世界史から取り残され、停滞した。徳川家一軒を守るためにだけ存在した江戸期とはなんだったのか。司馬はそういう観点から家康をみている。昭和45年(1970)から46年にかけて小説新潮に連載された司馬46歳の頃の作品である。この作品と並行して週刊新潮に「城塞」を連載していた。本作で三河の律義者、善人としての家康を描き、「城塞」では秀頼を謀殺した悪人としての家康を描いた。家康のウラ・オモテ、光と影、という対で読むと面白いと思う。

徳川三百年―戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた…。
あまなつ同じレイアウトで作成


司馬 遼太郎
発売日:2002/05
価格
家康と現代日本人
戦国3部作も後半に入り、いよいよ家康が天下を取ります。しかし、あいかわらず、家康から主体的に仕掛けることは無く、物語は粛々と進んでいきます。読み終えても、面白かったなあという印象は薄い本です。なぜかと考えて気づいたのは、家康の「自分から仕掛けることはしない。ただ、受身の立場でBESTのことをする」というのは、現在の日本人にあてはまるのではということです。即ち、現在のつまらない日本人の姿と家康が重なりあうから面白くなく、ああいう人になってみたいと思うから、信長・秀吉についての小説は面白いのだということです。内容自体は面白くありませんが、家康を現代日本人の典型として描いた司馬遼太郎の筆致に星5つです。

戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか…。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。…。
あまなつ同じレイアウトで作成


小説などで学ぶ、日本史・世界史へ戻る


Copyright © 2005 小説などで学ぶ、日本史・世界史 All Rights Reserved.