 北方 謙三 発売日:1993/11 価格  滅びゆく破軍の星の最後に真の勇者のきらめきを見た時代は南北朝動乱の世、北畠顕家の純粋で誠のもののふという武士の姿を見た、動乱の世に北畠顕家という苛烈も熱い熱風が吹き荒れる
建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏追討の軍を再び起こすが…。一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。柴田錬三郎賞受賞作。 |