小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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ローマ歴史 カエサル2
塩野 七生
発売日:2004/09
価格
対決!カエサルvsポンペイウス
ガリア完全攻略を果たしたカエサルが、かつての3頭政治の盟友であり、娘の夫でもあったポンペイウスとの対決のためルビコン川を越えて、決戦に挑みます。対決のクライマックス・ファルサルスの戦いでは、ガリアの頃から相変わらず、圧倒的な不利な状況を逆転し鮮やかに勝利する戦略が見事です。かっこよすぎです。カエサル。そして、敗者を赦し、いかなる罰も与えず、自らの側に取り込んでいくローマ伝統の精神を、カエサルは見事に体現しています。そんなカエサルがアレクサンドリアでのポンペイウス暗殺を聞いたときの心境はどうだったのでしょうか。野心と虚栄心と才能あるものを見出し愛した、軍事と政治と愛(?)の天才・カエサルの魅力を堪能しましょう。

軍の即時解散と帰国を命ずる「元老院最終勧告」を突きつけられたカエサルは、
国賊と呼ばれるのを覚悟で、自軍とともにルビコンを越える。
「カエサル渡河、南進中」との報はローマを震撼させ、
ポンペイウスと「元老院派」議員の多くが首都ローマを脱出する。
間もなくカエサルはイタリア半島を掌握。
ポンペイウスはギリシアで迎撃に備える。
ローマ世界全域で、両雄の覇権をめぐる戦いの火蓋が切られようとしていた。
あまなつ同じレイアウトで作成


塩野 七生
発売日:2004/09
価格
キリスト教の呪縛から
ローマ史の専門家でもなんでもないのですが、キリスト教の呪縛にとらわれていない東洋人が書いた”物語”として評価できると思います。単行本の巻末には参考にした書籍が書かれているので、疑問に思われることがあるのなら直接あたってみれば良いでしょう。このシリーズを読んでローマ史に興味をもたれたら、より専門的な書籍あたれば良いだけです。それが本当の勉強です。

カエサルは、ギリシアでのポンペイウスとの直接対決に勝利し、
地中海のほぼ全域を掌握する。
しかし首都ローマでは、カエサルの片腕アントニウスの失政により、
兵士の従軍拒否、経済停滞という事態が生じていた。
帰国後カエサルは巧みな手腕でこれを解決。
北アフリカとスペイン南部で相次いで蜂起したポンペイウス派の残党をも制圧する。
その間にも、新秩序樹立のために数々の改革を断行していくのだが…。
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塩野 七生
発売日:2004/09
価格
アンチ・シェークスピアのクレオパトラ像
「ブルータスよ、お前もか」のカエサル暗殺(ブルータスは、あのブルータスでなく、違うブルータスというのも興味深い話です)後の後継者争いがテーマです。シェークスピアの名作「アントニーとクレオパトラ」で描かれるアントニウスと、カエサルの養子として名を継いだオクタヴィアヌスがカエサルの後継者の座を賭けて戦います。見どころは、シェークスピアで描かれるのとは全く別の、アントニウスとクレオパトラの人物像です。悲劇のヒロイン・クレオパトラを「野心が強いが、浅はかで先見性がない」と断じたり、アントニウスを「副将としては優秀だが、総大将にはなれない器」「剣闘士並の体格と頭脳を持っている」であると評したり、シェークスピアでのイメージが強かった僕には意外であるにしても痛快な内容です。エジプトの王のように贅沢に振る舞い、ローマ市民の気持ちを逆撫でしつづけたアントニウスが、カエサルが指名した後継者・オクタヴィアヌスに敗れたのは必然であるように思えます。文学作品としてのシェークスピアは秀逸ですし、この展開の方が恋をドラマティックに描けていると思いますが、ローマ人の視点から見たクレオパトラがどのような存在だったのかを本書で知ることができ、楽しめました。

前44年3月15日、ローマ都心のポンペイウス回廊で、ブルータスら十四人の元老院議員にカエサルは暗殺される。地中海全域を掌握し、迅速に数々の改革を断行、強大な権力を手中にして、事実上、帝政を現実のものとした直後のことだった。カエサル暗殺の陰で何が起こっていたのか。カエサル亡き後の帝国を誰が継承するのか。そして、カエサルの遺した壮大なる世界国家の構想は、果して受け継がれていくのだろうか。
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