小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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ローマ歴史 ポエニ戦争
塩野 七生
発売日:2002/06
価格
ローマ人の工夫
ローマ人の物語、文庫版第3巻では、カルタゴとの戦争を描く。第一次ポエニ戦役だ。アフリカ大陸北部を本拠とする強国カルタゴと、かなり大きく成長してきたローマ。まずは、シチリア島の攻防である。なぜ、強大なカルタゴと全面戦争に突入するに至ったのか、そして、シチリアをめぐる戦いは、どう進んだのか、わかりやすく書かれている。急遽、即席の海軍をつくることになったローマの奮闘ぶりがおもしろい。「陣形も組めてないじゃん」と海上でカルタゴに笑われるありさま。でも、ローマは、「海でまともにやりあったら負けるから、相手の船に乗り移って、陸上の戦いみたいにしてしまえばいい」と考え・・・大嵐で遭難したり、カルタゴ軍の象にふみつぶされたり、とぼろぼろになっても、それに着実に対処していく様子が見もの。ローマは、自分たちのダメだったところなどを、ちゃんと克服していくのだ。自分たちのやり方を確立しつつ、状況に柔軟に対応したからこそ、勝てたのではないか?ローマとカルタゴの一進一退がおもしろく読めて、塩野さんのローマへの愛情も感じられる本。字も大きく読みやすい。

紀元前三世紀後半、イタリア半島を統一したローマは、
周辺諸国にとって無視できない存在になっていた。
そのローマに、紛争絶えないシチリアの小国が救援を依頼。
ローマは建国以来初めて、海を渡っての兵の派遣を決める。
しかしそれは、北アフリカの大国カルタゴとの対決も意味していた
―地中海の覇権を巡って争われ、戦争史上に残る大戦「ポエニ戦役」、
その前半戦を描く。
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塩野 七生
発売日:2002/06
価格
カルタゴとローマの英雄が登場
歴史には、しばしば英雄が登場するが、同時期に英雄が揃って登場するのは稀である。この第2次ポエニ戦役の主役となるのは、カルタゴの「ハンニバル」とローマの「スキピオ」のふたりの英雄である。このふたりが刃を合わせる事がなかったのは残念であるが、同時期に活躍した偉人として比較するのは、興味深いしおもしろい。また、領土を侵される劣勢に立たされながらも、次々と策を案じ、的確な人事と対処を怠らなかったローマ人の気質は、今にもつながる教訓を与えてくれるとともに、この本の読みどころでもある。

ローマを相手に思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の青年が復讐を誓った。
その名はハンニバル。
スペインから象と大軍を率いてアルプスを越え、彼はイタリアに攻め込んだ。
トレッビア、カンネ…知略と戦術を駆使し、次々と戦場で勝利を収める。
一方、建国以来最大の危機に見舞われたローマは、
元老院議員でもない若者スキピオに命運を託した―冷徹な筆致が冴える大戦記。
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塩野 七生
発売日:2002/06
価格
盛者必衰をひしひしと感じた
とても読み応えがあった。ハンニバルとスキピオ・アフリカヌスという、指折りの名将同士の対決や2人の人となりも知る事ができ、少しも退屈する事はなかった。しかし、僕がこの本を読んで一番印象に残った場面は、カルタゴ滅亡のシーンでのローマ軍の司令官スキピオ・エミリアヌスが滅び行くカルタゴを目にしながら友人で歴史家のポリビウスに言った次の言葉である。 「ポリビウス、今われわれは、栄華を誇った帝国の滅亡という、偉大なる瞬間に立ち合っている。だが、この今、わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。いつかはわがローマも、これと同じときをむかえるであろうという哀感なのだ」この言葉には僕は涙が止まらなかった。当時のローマは高度成長期であり、誰もローマの滅亡など想像すらしていなかった時代に、彼はやがてくるであろう祖国の最期を予感していたのだろうと思う。事実、彼のこの言葉から約1500年後、古代ローマは完全に滅亡した。

一時はローマの喉元に迫る勢いを見せたカルタゴの将軍ハンニバルだったが、
ローマの知将スキピオのスペイン攻略に恐れをなした本国から帰還命令を受ける。
それを追うスキピオ。
決戦の機運が高まる中、ハンニバルからの会談の提案が、
スキピオの元に届けられた―一世紀以上にわたる「ポエニ戦役」も最終局面に突入。
地中海の覇権の行方は?
そして二人の好敵手の運命は。
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