小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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ローマ歴史 帝政 アウグストゥス
塩野 七生
発売日:2004/10
価格
やっとカエサル編が終わったw
文庫版だとカエサルだけで6冊もある。しかもカエサル編は戦争の描写が多い。何回も同じような情報がでてくる(1個軍団が何人だったとかどうのこうの・・)。アウグストゥス編では戦争の描写はほとんどない。アウグストゥスが表向きは共和制を維持しながらいかに帝政へともっていったかが描かれている。カエサルよりもアウグストゥスのほうが天才っぽい気がする。

ユリウス・カエサルが暗殺されてから十五年。彼の養子オクタヴィアヌスは、
養父の遺志に逆らうように共和政への復帰を宣言する。
これに感謝した元老院は「アウグストゥス」の尊称を贈り、
ローマの「第一人者」としての地位を認めた。
しかしこの復帰宣言は、カエサルの理想であった「帝政」への巧妙な布石であった―。
天才カエサルの構想を実現した初代皇帝の生涯を通じて、
帝政の成り立ちを明らかにする。
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塩野 七生
発売日:2004/10
価格
制度改革がメインだがわかりやすい
本書はアウグストゥスによるパクス・ロマーナ建設過程をわかりやすく解説した本です。そのため終盤にゲルマン遠征という戦争も若干記載されていますが、全体的にはアウグストゥスによる制度改革がメインとなります。トピックは地味ですが、著者のわかりやすい解説のおかげで、税制改革や軍政改革、行政改革など全てについてアウグストゥスの意図が見えてきます(もちろん別の解釈も出来るでしょうが)。全体を通じて感じたことは、アウグストゥスの政策は、何かを禁止するようなものではなく、いわゆる「誘導型」と呼ばれる、人々にインセンティブを与えて動かすものが多いですが、なかなかうまくできていると思います。この時代にローマに生きていた人々はローマ市民としての誇りや、ローマによる平和を大いに享受していた感があって、私自身もタイムマシンがあったら行ってみたい時代です。

「帝政」の名を口にせず、しかし着実に帝政をローマに浸透させていくアウグストゥス。
彼の頭にあったのは、広大な版図に平和をもたらすための
リーダーシップの確立だった。
市民や元老院からの支持を背景に、
アウグストゥスは綱紀粛正や軍事力の再編成などに次次と取り組む。
アグリッパ、マエケナスという腹心にも恵まれ、
以後約200年もの間続く「パクス・ロマーナ」の枠組みが形作られていくのであった。
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塩野 七生
発売日:2004/10
価格
神々の嫉妬
数々の改革を成し遂げ、ローマに平和(パクス)をもたらしたアウグストゥスが、自らの家族の裏切りや後継者の早死に悩まされます。娘や孫が、アウグストゥス自らが反対の論陣を張っていたにも関わらず浮気に走ったり、後継者に指名した者が次々と病気や戦死により倒れたりというような不幸が襲います。自らが才能を見出されて後継者に抜擢されたアウグストゥスが、なによりも自らの血を残すことにこだわったのは、人間の業なのでしょうか。結局、一度は追放した血縁関係のないティベリウスが次期皇帝となるのは運命の皮肉としかいいようがありません。パクス・ロマーナを実現した、神君アウグストゥスの政治的幸運と個人的運命の悲運。人間ドラマとしても楽しめました。

ローマ世界に平和をもたらし、繁栄の礎を築いたアウグストゥスを、
人々は「国家の父」と呼ぶようになる。
しかしその彼にも大きな悩みがあった。後継者を誰にするか
―妻リヴィアの連れ子ティベリウスは偉大なる父に反発して一方的に引退。
娘ユリアの息子たちに期待をつないだものの、いずれも若くして死んでしまう。
カエサルの構想した帝政は果してローマに根付くのか。
アウグストゥスの「戦い」は続く。
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ピーター・オトゥール
発売日:2004/07/02
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人生の悲哀を教えてくれる深みのある内容
総制作費30億円、歴史スペクタクル超大作のうたい文句。しかもピーター・オトゥールの主演とあっては期待しないほうがおかしい。「アラビアのロレンス」や「ベン・ハー」ほどの壮大さもなく、テレビドラマチックな内容であった。ただ、この時代の映画の主人公と言えば、シーザーやクレオパトラがメインで、オクタヴィアヌスを主人公にしたものとしては初めてではないだろうか。演技派の役者が多く、特にピーター・オトゥールが自身の人生の深みにも増して、味のある役作りをしている。人生のはかなさ、悲哀といったものを感じさせてくれる。臨終に際して、立ち会った者たちが主人公の求めに応じて拍手をしているが、史実とすればオクタヴィアヌスという人物はもの凄い人であったと思う。オクタヴィアヌスの妻リヴィアの娘時代の役を演じているマルティナ・ステラの美しさが印象に残った。

人類史上最大の独裁者と呼ばれるローマ帝国初代皇帝・アウグストゥスの血塗られた生涯を描く。紀元前45年。後の皇帝・オクタヴィアヌスは、叔父であるシーザーの招集を受けて戦場へと旅立つ。
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