小説などで学ぶ、

日本史・世界史
面白いだけではない、
読めば身になる歴史関係の小説・マンガ等紹介!
歴史の勉強は、暗記ではつまらない。
教科書に載っている、歴史は薄っぺらだ。
学校の歴史の授業は、眠くなる。
歴史はテスト前の一夜漬けで済ませてしまい、
全然頭に残っていない。
などなど、そう思っている人に
読めば頭に入って忘れなくなる歴史関係書物を紹介しています。
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ローマ歴史 カエサル
塩野 七生
発売日:2004/08/30
価格
見たくないものまで見えていた目
 カエサル登場という、シリーズを通して私が最も期待していた「ローマ人の物語」8〜13巻は、塩野さんの歴史に対する真摯な姿勢と豊かなイマジネーションが結集されたクライマックスとして、期待通りの読み応えがありました。 たった一人の男の想像力と行動力が「パクス・ロマーナ」への道を開く。その視野の広さは、カエサルの、自己も含めた徹底した人間洞察力がなせる離れ業だった……。カエサルのカエサルたるゆえんが納得できる名著です。 多くの人は、自分が見たいと欲する現実しか見ていない……。大いに反省させられる言葉ですが、カエサルと凡人との違いを決定付けるこの「眼力」の違いに着目し、軸足を動かさずにカエサルに肉薄しようとする塩野さんの決意のほどが伝わって来ました。 教育熱心な母アウレリア、息をのむような戦いを通じカエサルも一目を置いたガリアの英雄ヴェルチンジェトリクス、おそらく主義の違いを超えて人間の大きさに嫉妬したであろうキケロ。登場人物の一人一人が古代ローマという舞台で、生き生きと人生を演じる息吹が感じられます。

紀元前100年、ローマの貴族の家に一人の男児が誕生した。
その名はユリウス・カエサル。
共和政に幕を引き、壮大なる世界帝国への道筋を引いた不世出の創造的天才は、
どのような時代に生まれ、いかなる環境に育まれたのか。
古代から現代までの、歴史家をはじめとする数多の人々を
魅了し続けた英雄カエサルの「諸言行」を丹念に追い、
その生涯の全貌を鮮やかに描き出した、シリーズの頂点をなす一作。
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塩野 七生
発売日:2004/08/30
価格
疾風怒濤のガリア戦記
借金漬けのプレイボーイだったカエサルが、本巻と次の巻では、政治的にも軍事的にその才能を遺憾なく発揮してきます。華麗なる戦勝歴を背景に民衆の人気絶大なポンペイウス、ローマ一の金持ちで経済界代表のクラッススと結び「三頭政治」をはじめ権力基盤を強化したのち、軍事的な名声を高めるために、未だローマの覇権が及んでいなかった、ガリアの地の制圧に乗り出す。ガリア人諸部族やゲルマン人との闘争、ライン川渡河、ブリタニア侵攻、ローマ国内でカエサルの政治基盤を脅かす「元老院派」との対決等々、戦略性・カリスマ性・政治力・コミュニケーション力 全てにずば抜けて優れていたカエサルの才能が余すところなく発揮されます。圧倒的な兵力数の少なさ、敵地での戦闘という悪条件、同盟したガリア人の裏切り等々 さまざまな逆境をものともせずに、むしろそれを楽しんでいるようにも見えるカエサルは、本当に「かっこいい」の一言につきます。大迫力のガリア戦記。これは読まないと損ですよ。

長き雌伏の時を経たカエサルが「陽の当たる道」を漸く歩みはじめた頃、
ポンペイウスは既に地中海全域を覇権下に収めていた。
カエサルもスペイン統治を成功させ、危機感を強めた「元老院派」は
両者の排除を図ろうとする。
しかしクラッススを加えた三者は「三頭政治」の密約を交わし、
カエサルは41歳で執政官に就任。
ついに国家大改造に着手し、さらなる野望実現のため、ガリアへと旅立つ。
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塩野 七生
発売日:2004/08/30
価格
ガリア戦役の終末と次なる戦いへ
本編はガリア戦役後半部およびルビコン川渡河までの物語です。本編ではまたもカエサルの軍事家、政治家としての手腕の高さが如実に示されていることに加えて、物書き(ガリア戦記)としての才能の高さも示されています。正確には口述筆記ですが、カエサルの文章は飾らず、自分に酔わず、物事を客観的に述べながらも読者を惹きつけるやり方が著者によって説明されています。私の周りにも会議などの発言録をそのまま文章にして、校正なしに本が出せる人がいますが、カエサルも頭の中がものすごく整理されていた人物であったことと思います。ガリア戦役最大の正念場、アレシアの戦いについては包囲模式図や陣地断面図などが掲載されているので大変親切でした。ほかの巻同様是非購入し、休日にでも一気に読んでください。

ガリアの諸部族の粘り強い抵抗に苦しみながらも、
8年にわたる戦役を制し、ついにカエサルは悲願のガリア征服を成し遂げる。
しかしその間、パルティアではローマ軍が敗北し、軍を率いていたクラッススが死亡。
「三頭政治」の一角は崩れ、
カエサル打倒を誓う「元老院派」はこの機に乗じてポンペイウスの取り込みを図る。
新秩序樹立のためのカエサルの壮絶なる孤高の戦いが再びはじまる。
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